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パラスポーツ選手・辻内彩野さんが表敬訪問と在校生特別講演を実施

授業

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本学にパラスポーツ選手の辻内彩野さんが来学され、学長への表敬訪問および在校生を対象とした特別講演を行ってくださいました。

在学当時を振り返り、和やかなひととき

辻内選手は、はじめに学長を訪問し、本学在学中の授業内容や学生生活について振り返りながら、終始和やかな雰囲気で懇談が行われました。

学長からは、これまでの歩みと現在のご活躍に対し、次のような言葉が贈られました。

この言葉は、辻内選手が困難と向き合いながら挑戦を続けてきた姿を象徴する、印象的なメッセージとなりました。

本学での学びと、競技に専念するという決断

辻内選手は、本学で4年次の途中まで学修を続けていました。
しかし、視覚障害の進行と向き合う中で、将来を見据えた結果、柔道整復師の道ではなく、高校時代から続けてきた水泳競技に専念する決断をされました。

自らの状況を受け止め、進む道を選び取ったその姿勢は、在校生にとって大きな学びとなりました。

辻内彩野選手の主な競技実績

辻内選手は、パラ水泳選手として日本代表として国際大会に出場し、世界の舞台で着実に成果を残しています。

パリ2024パラリンピック競技大会

混合4×100mメドレーリレー(49ポイント):6位(アジア新記録)

女子100m自由形(S12):銅メダル(日本新記録)

女子100m背泳ぎ(S12):5位(日本新記録)

Toyota World Para Swimming Championships

(トヨタ世界パラ水泳選手権 シンガポール2025)

女子100m背泳ぎ(S12):1分14秒45/5位

女子50m自由形(S12):28秒05/3位

女子100m自由形(S12):1分00秒73/2位(日本新記録)

混合4×100mメドレーリレー(49ポイント):3位

混合4×100mフリーリレー(49ポイント):3位

個人種目・リレーの両方で入賞を果たし、日本代表として世界と戦う確かな実力を示しています。

メダルに込められた物語

パリ2024パラリンピックのメダルにまつわるエピソードも紹介していただきました。
メダルの表面(銀色部分)には、旧エッフェル塔の解体部材が使用されており、
裏面にはエッフェル塔を下から見上げたデザインが施されています。

「歴史と想いを次世代につなぐ」という大会コンセプトが込められているそうです。

競技の結果だけでなく、
メダル一つにも意味が宿ることを教えていただきました。

在校生への特別講演

視覚障害と向き合いながら競技を続けるということ

在校生向けの特別講演では、
辻内選手ご自身の経験をもとに、

  • 視覚障害とはどのようなものか
  • 日常生活や競技生活での工夫
  • パラリンピック、パラ水泳の特徴や魅力

などについて、具体的かつ丁寧にお話しいただきました。

視覚に頼らず言葉を再現する体験をしました。

競技者としてだけでなく、一人の人としてのリアルな言葉は、
医療・スポーツ分野を目指す学生たちの心に深く響く内容となりました。

まとめ

今回の表敬訪問および特別講演は、在校生にとって自らの進路や将来を考える貴重な機会となりました。
困難な状況の中でも、自分自身と向き合い、新たな道を切り拓いてきた辻内選手の姿は、多くの学生に勇気と希望を与えてくださいました。

辻内彩野さん、このたびは貴重なお話をありがとうございました。
今後のさらなるご活躍を、教職員・学生一同、心より応援しております。

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