SBC Journal

SBCジャーナル

荒井 沙織

教員として、先輩として、学生と向き合う喜び

教員

理学療法学科
荒井 沙織さん

#卒業生   #オープンキャンパス  

大学を決めた理由

 私はここの卒業生で、3期生なのですが、入学前はいろいろな大学のオープンキャンパスに出かけました。この大学には、理学療法学科と整復医療・トレーナー学科があり、スポーツが好きだったので、トレーナーにも魅力を感じました。 当時のオープンキャンパスで対応してくれた先生が、理学療法士には多様な仕事があると教えてくれたのが、職業選択のきっかけ。 在学中にはゼミの担当だった、 今でも大学にいる恩師です。

 スポーツはもちろん、幅広い分野で活躍できる将来性のある職種だと説明されました。脳血管障害や循環器・心臓、小児などさまざまな分野で可能性がある。一つの分野だけではなく、1つの資格でさまざまな分野に関われる資格なんだよと言われたことを覚えています。ここは自宅からも近く、恩師の言葉も響いたので、この大学に入ろうと思いました。実際、今、私の専門分野は脳血管障害や脳梗塞の患者さんのリハビリが中心になっています。

大切にしていること

 理学療法士の立場で大切にしているのは、その人に合わせた最善のリハビリ・訓練を提供すること。できるだけ、 病気になる前に近い状態で帰れるように支援すること。患者さんがどのような状態でも、コミュニケーションを取らないとダメだなとも感じています。ですのでカルテの情報だけじゃなく、極力、お話をするようにしていますね。

 患者さんが家に帰るとしても、家族との関係性が絡む場合もあります。介助される立場の本人から聞かないと、カルテ上ではわからないことも多く、患者さんの背景を知ることは今も大事にしています。身体的なことは、微妙なもの。触られるだけでも苦手とか。機微といいますか、カルテに書けないものを聴き取って、人に頼らず自立できるような支援をしたいです。

学生と向き合う喜び

 卒業して理学療法士の資格を取った子たちが、臨床の疑問を聞きにきたり、学会の発表を手伝ってほしいと頼んできたり、卒業した後も関わりが続いて、教員になってよかったなと思い
ますね。こちらもフランクに学生に接していますし、いろいろな相談を受けることが多いです。私はもちろん教員ですけれど、どちらかというと、学生にとってはここの卒業生という感覚が近いのかもしれないですね。私たちのときはこうだったから、卒業するとこういうところで働けるよなど、経験を活かしたアドバイスはしています。特にここは教員に卒業生が多いので、話しやすいのだと思います。

メッセージ

授業の雰囲気のわかるオープンキャンパスがおすすめ

 授業では臨床にフォーカスした生の声を届けることを心がけています。実際の臨床場面の動画を見てもらったり、臨床の治療や評価も授業に織り込んだり。興味の持てそうなものを実技に取り入れると、質問が多く反応がいい。質問によっては、こういうことまで考えて授業を聞いているのだと、その洞察力に驚くこともあります。授業の雰囲気のわかるオープンキャンパスにぜひ、参加してみてください。

目標を定めて着実に進む

目標を定めて着実に進む

仕事も家事もタイムスケジュールを作って、今日はここまでと目標を決めます。そんなに厳しくはしないですけど、妥協はしたくない。リハビリだったら「痛いなら、今日はやめましょう」ではなくて「痛くないところまで、もう少しやりましょうか」と。その方が病気前の生活に戻れると思っています。

知識のアップデート

知識のアップデート

科学的な根拠で医学が進み、治療も進むため、常に知識をアップデートします。学会への論文提出・発表などを自分のノルマにし、研究分野も手を抜かないようにしています。今年は、まだノルマを達成していないので、これからがんばらないと!

オフの時間

オフの時間

趣味はサッカーの試合観戦です。ずっと応援しているチームがあるので、休みの日はチケットが取れれば、ホームのスタジアムに足を運んでいます。アクティブなので外出することが多いですね。