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亀川

「失ったものではなく、残された力を生かす」― パラスポーツの最前線で活躍する卒業生が語るトレーナーの使命 ―

卒業生

整復医療トレーナー学科
亀川さん

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― パラスポーツトレーナーとしての活動を通して ―

本日、本学にて卒業生の 亀川健太さん をお迎えし、講演会を開催しました。
亀川さんは現在、M’s Medical Fitness トレーナーとして活躍されるとともに、
座位バレーボール男子日本代表トレーナーとして、パラスポーツの最前線で選手を支えています。

亀川 健太 さん

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
  • 日本パラスポーツ協会公認パラスポーツトレーナー
  • 柔道整復師

座右の銘
「失ったものばかり数えるな。残されたものを最大限に生かせ」

パラスポーツ・パラリンピックの理解から始まった講演

講演は、パラスポーツとは何かという基礎的な説明から始まりました。
障がい者の定義や、実際にどのような障害を抱えている方が多いのかなど、
現場で活動するトレーナーの視点から、わかりやすく解説していただきました。

また、パラリンピックの原点についても触れ、
第二次世界大戦後のリハビリテーションの一環として始まった歴史を知ることで、
スポーツが持つ「回復」や「希望」の役割を改めて考える機会となりました。

パラスポーツの現実と厳しさ

特に印象的だったのは、
パラスポーツ特有の障がいの程度を分けるクラス分けによって、現地に到着してから出場ができなくなる選手がいるというお話です。

各国がメダル獲得を目指して新規選手を帯同させるも、クラス分けによって障害判定が得られず、試合に出ることなく帰国する選手がいるとのこと。
学生たちは、パラスポーツの舞台裏にある厳しい現実を知る貴重な機会となりました。

講演では、現場で実際に起きたケガや外傷の写真も紹介されました。
競技特性や障害特性によって起こりやすいトラブルを知り、
トレーナーとして「予測し、備えること」の重要性を学びました。

トレーナーとして普段から意識していること

亀川さんが日頃から大切にしているポイントとして、以下の点が挙げられました。
・障害の度合いを正しく把握すること
・障害に至った背景を知り、発言や接し方に配慮すること
・生活様式・介助の有無・環境の確認
・皮膚トラブルなど、日常生活に密接した問題への配慮
「とにかく相手のことを思い、配慮する気持ちを忘れないこと」
この言葉が、学生たちの心に強く残りました。

固定概念にとらわれない支援の大切さ

一人ひとり、障害の背景や状態は異なります。
そのため、画一的なトレーニングやコンディショニングは行わず、
その人に合ったアプローチを考えることが必要
であると強調されました。
「固定概念で判断しない」
この姿勢は、将来医療・スポーツ現場で活躍する学生にとって、非常に重要な学びとなりました。

実際のトレーニングの様子

講演では、
実際に行っているトレーニングの様子についても紹介していただき、
現場で求められる視点や工夫を、具体的にイメージすることができました。

まとめ

今回の講演は、
アスレティックトレーナーとしての専門性だけでなく、
人と向き合う姿勢や考え方を深く学ぶ機会となりました。

卒業生が第一線で活躍する姿は、
在学生にとって大きな刺激であり、将来像を描く貴重な指針となります。

本学では今後も、現場で活躍する卒業生との交流を通じて、
実践力と人間性を備えた医療・スポーツ人材の育成に取り組んでまいります。

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