先生に聞いてみました！

理学療法学科　桑井 太陽 准教授にいくつか質問してみました。
先生の研究テーマや大学生活の魅力、そして先生ご自身の趣味など、普段は聞けない話をたっぷりお聞きしています。
ぜひご覧ください！

Profile

桑井 太陽（クワイ タイヨウ） / 准教授 / 理学療法学科

学位：修士（スポーツ健康科学）

取得資格：理学療法士、ＡＴ、鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師、コーチング修士

ここからが質問内容になります。お楽しみください。

Q：研究分野・専門分野

A:スポーツ理学療法、アスレティックリハビリテーション、スポーツコンディショニングを専門にしております。アスリートのケガの予防と治療のコンディショニングサポートを、整形外科的視点で専門的に捉え、理学療法的視点やトレーニング的視点でベストコンディショニングを考えてトレーナー現場で実践をしております。

Q：研究テーマやプロジェクト

A:私が30年近く携わってきたスポーツ競技現場のアスレティックトレーナー（以下ＡＴ）という職域も、以前に比べ今では社会的に広く認知されてきました。スポーツに関心のある若い学生は、憧れる職業の一つとしてＡＴを希望し、医療資格の取得を目指す人が多い現状です。しかし、ＡＴという仕事でプロフェッショナルになるには、医療資格＝ＡＴではなく、選手サポートの適正や人間力が明確に問われる仕事といえます。今後は、医療大学における、スポーツ競技現場で求められるアスレティックトレーナー育成の在り方を探る研究を行っていきます。

Q：理学療法士の魅力・ご自身がお持ちの資格の魅力（医師、保健師、教職等）

A:理学療法士・ＡＴ・鍼灸マッサージ師・コーチング修士の資格を保有しております。理学療法士には、運動学的な動作分析の視点を活用しています。アスレティックトレーナーは競技現場での選手サポートの実践には不可欠であり、鍼灸マッサージは一般人からアスリートまで、治療施術に欠かすことができない資格であり、それぞれ魅力を感じています。競技現場では、トレーナーの視点だけでなく、コーチングからの競技強化指導の目線も学びたく、大学院でコーチングを専攻いたしました。

Q：教育に対する姿勢や目標

A:日本では年間1万人以上の新しい理学療法士が誕生する中で、トップアスリートをサポートできるＡＴになれる人は一握りかもしれません。
しかしその目指すべき世界の価値は大きく、自分の可能性を大きく広げてくれることは間違いありません。大学の理学療法教育は、科学的根拠も重視されますが、学問と同時に、職業人としての基礎も重要となります。それは臨床現場やスポーツ現場では自分の頭で考えて問題を解決していく能力が求められるからです。例えば、オリンピック代表選手をはじめとするトップアスリートは身体機能の極限を出し尽くす日々を送っている為、常にケガと隣り合わせです。それを単なる“オーバーワーク”として片付けるのではなく、「なぜ」そのケガが起こるのか…。その疑問に介入するには大学で学ぶ幅広い医学の知識と技術が必須となります。在学中にその基礎をしっかり学び、臨床現場やスポーツ現場で活躍してもらいたいと思います。

Q：趣味や興味のあること・特技

A:SPARTAN RACE（スパルタンレース）というアメリカ発祥の世界最大の障害物レースに参戦しております。走るだけでなく、総合的フィットネスが問われる過酷な競技ですが、競技志向で取り組むことで、トレーナーとしてサポート対象の選手の気持ちを疑似体験になっております。また、日々のトレーニングでは、理論を実践に置き換えた学びがあり、大変充実した生活になっています。高校生と中学生の子供が、競泳と水球競技をしており、試合観戦や子供と一緒にトレーニングができる事も仕事以外の楽しみの一つです。

Q：影響を受けた本

竜馬がゆく（司馬遼太郎）
バカの壁（養老孟司）
ブラックジャック（手塚治虫）

Q：子供の頃の夢

A:トレーナーとしてオリンピックにいくこと（実現中）

Q：高校生・受験生へのメッセージ

A:私自身1992年の高校生の夏にバルセロナ五輪のテレビ中継を見て、オリンピックを舞台に仕事がしたい！と思いトレーナーを志しました。それから現在まで5回のオリンピックトレーナーとしての経験をさせてもらいました。若い時に持っているエネルギーは抱いた夢と目標を切り開く力があります。SBC東京医療大学ではそれを実現させ、エキスパートになるノウハウを持っています。自分の将来像を獲得するために、SBC東京医療大学で一緒に学びましょう！我々教員が全力で協力します。

Q：本学学生へのメッセージ

A:「学ぶ」の語源は古語の「真似ぶ」で、これは「真似る」の動詞形です。
「学ぶ」は、知識を得るだけでなく、他者の模倣を通して自分の能力を高めるという側面も含まれています。将来の可能性をもった本学生からの模範となり“真似られる”教員として私自身も学びを止めたくありません。一緒に成長していきましょう！

皆さんの活躍の舞台は世界にあります！