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大澤 裕行

整復医療・トレーナー学科長 大澤 裕行教授 紹介

教員

整復医療・トレーナー学科 教授
大澤 裕行

#整復医療・トレーナー学科  

先生に聞いてみました!

今回のインタビューでは、整復医療・トレーナー学科長の大澤 裕行教授にいくつか質問してみました。
先生の研究テーマや大学生活の魅力、そして先生ご自身の趣味など、普段は聞けない話をたっぷりお聞きしています。
ぜひご覧ください!

Profile

大澤 裕行 (オオサワ ヒロユキ) / 教授 / 整復医療・トレーナー学科長

学位:学士(経済)

取得資格:柔道整復師 (日本柔道整復接骨医学会認定柔道整復師)/ 診療放射線技師 / 鍼灸師 / ケアマネジャー資格

ここからが質問内容になります。お楽しみください。

Q:研究分野・専門分野

A:柔道整復学。運動器X線画像診断学。超音波画像診断学。整形外科に於ける筋骨格系外傷保存療法学。

Q:研究テーマやプロジェクト

A:日本の伝統的文化遺産である柔道整復・整骨・接骨業の未来への正統的継承と、エッセンシャルワーカーとしての柔整師の正規業務の復権回帰こそが最重要課題と捉え、後継者たる当学科生全員に「柔道整復師マインド」「柔道整復師理念・哲学」を体得してもらうことが私の使命と自負し、教育に臨んでいる。ただ、柔道整復師職を継承するのみでなく、大学教育に於ける科学的根拠に基づいた理論と実践を踏襲駆使し、その知識と技術を社会に還元することで社会貢献を果たし行かなくてはならないと考える。

Q:柔道整復師の魅力

A:柔道整復師職は、医療界で万能の正規医師ではありませんが、日本古来から発展してきた伝統医学、民俗医学の担い手で、歴史的に準医師として国民に認められ、医師の独占業務である骨折や脱臼の応急処置を唯一許された医療国家資格者です。病院や整形外科クリニックに勤務でき、筋骨格系外傷の徒手整復や外固定のプロとして、医療の一端を担う専門職です。

Q:教育に対する姿勢や目標

A:運動器疾患並びに外傷、障害等のスペシャリストである整形外科医と、運動器皮下外傷の保存療法及び、固定処置技術者の柔道整復師職が共に手を携え、苦難に喘ぐ患者さんのため、共同歩調でチーム医療が展開できる日が来ることを夢見ています。近年の観血手術の発展は目覚ましいものがあり、完全整復、早期社会復帰の点で非常に卓越していますが、運動器外傷処置の原点に立ち還れば、今でも、徒手整復、保存無血療法、外固定こそが最優先される理想的処置法です。その専門職としての柔道整復師の存在は、医療界にあって唯一無二の必須且つ稀有な存在で、整形外科医師の補完、補助職としての役目は今後も増大し、これからも4年制大学卒の「学卒柔道整復師」の活躍はますます重要となって行くと確信します。

Q:影響を受けた本

A:江戸時代から明治維新、明治時代を支えた多くの先駆け的医師たちの伝記すべて。
「日本医家列伝」鈴木昶著 大修館書店刊
「山川健次郎伝 白虎隊士から帝大総長へ」星亮一著 平凡社刊
「医傑 凌雲」林洋海著 三修社刊

Q:好きな映画

「生きる」黒澤明監督 
「シャッターアイランド」マーティン・スコセッシ監督
「インセプション」クリストファー・ノーラン監督
「SHOGUN 将軍」トム・ウィンチェスター 真田広之プロデュース

Q:尊敬する人、好きな著名人

A:会津白虎隊士から壮絶な苦難を乗り越え、遂には帝大総長となった山川健次郎先生。 明治期の蘭方名医の高松凌雲先生。
息子同然に親しく可愛がって下さり多くの薫陶を頂いた「日本一の肩の整形外科専門医」故信原克哉先生。

Q:休日の過ごし方は

もっぱら読書にふけっている。老犬4匹と海岸に散歩に行くこと。
残された時間の中で、自分の知的好奇心をくすぐるあらゆるジャンルの万巻の書を読みたい。

Q:高校生・受験生へのメッセージ

A:現役高校生諸君にとっては、進学する大学が高偏差値のブランド大学であることが重要であるかと考えます。しかしながら、高い競争率を勝ち抜いてブランドを身にまとっても、将来の職業像も見えないまま盲目に突き進むことは、冒険でもありかなり非効率的なことです。国公立大学や早慶J⁻MARCHに代表されるAランク、Bランクの大学を目指すことも大切ですが、もし人助けや医療に興味があるならば、当学のような医療系大学にスタートから入学して4年間丸々、医療の専門職を目指すことは、非常に効率的且つ就職への早道だと思われます。

Q:本学学生へのメッセージ

一瞬一秒を無駄にせず、一日一生の精神で二度とない一度きりの人生を悔いなく生き抜いて下さい。くじけず、ひるまず、宿命に翻弄されず運命と闘い、使命を貫き通して下さい。

Q:最後に一言お願いします

今、大澤家は家族全員が医療人で、息子二人は整形外科専門医、娘達は麻酔科ペイン専門医、糖尿病内科専門医となって病院勤務、更には、保健師看護師、臨床工学技師職まで居ります。それ故、日々の臨床や医学教学の面で困ることは殆どなく、重宝、且つ安心して過ごせています。赤貧洗うが如く困窮の毎日ですが、望外に、子供達に恵まれたことだけは幸せだと神様に感謝しています。