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桑井太陽先生を紹介!5期連続 夏期オリンピック帯同トレーナー!
教員(非常勤講師)
理学療法学科
桑井太陽さん
#理学療法学科
PARIS2024オリンピック帯同トレーナー、本学非常勤講師桑井太陽先生のインタビューをお届けします。
Profile
桑井太陽先生は、理学療法士、JSPO-AT、鍼灸あんまマッサージ師、スポーツ健康科学修士としても幅広い経験を持ち、夏期オリンピック5期連続で帯同したトレーナーという輝かしい実績を誇ります。
また、北島康介選手の世界新記録を支えた「TEAM北島」のメンバーとしても有名です。
単なるトレーニング技術やリハビリ方法にとどまらず、長年の現場経験を基にした実践的な知識と、トップアスリートを支えるために必要なプロフェッショナリズムをSBC大生に伝えています。
北島康介選手
それでは桑井太陽先生のインタビューをお楽しみください
Q:桑井先生が担当されている授業について教えてください。
A:私が担当している授業は2つあります。
1つ目は【スポーツ障害理学療法学演習】で、理学療法士としてスポーツ障害に特化したリハビリテーションを学ぶ授業です。
2つ目はアスレティックトレーナー科目の【予防とコンディショニング】で、テーピングとストレッチを中心に指導されています。
「基礎理論はもちろん大切ですが、現場でどのように活用できるかがもっと大事です」と桑井先生。授業で学んだ理論を、実践的なトレーニングを通してスポーツ現場で活かせるよう、教育に力を入れています。
「授業で学んだことが、現場で自然に浮かんで即座に対応できるように」と、常に基礎と応用の違いを説明し、理論と実践のギャップを埋めることを重視しています。
授業風景
授業風景
SBC大生との写真
Q:オリンピック帯同トレーナーとしての役割と経験について教えてください。
A:オリンピックにおけるトレーナーとしての役割は、選手のコンディショニング管理やケガのケア、リハビリ、トレーニング指導など多岐にわたります。朝から夜まで選手の体調を見守り、一緒に食事を取り、密接にサポートを行っています。
最初に帯同した時は感動と興奮が強かったが、今は冷静に選手を支えることができ、他競技の選手との交流も増えました。
柔道金メダリスト角田夏実選手
PARISオリンピックでの桑井先生
Q:アスリートを支えるために必要なスキルについて教えてください。
A:オリンピックという大舞台で、選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには、確かな知識と技術、体力、忍耐力が求められます。「選手は人生を賭けて戦っている。そのサポートには選手に寄り添った対応が重要」です。
また、トレーナーとしての医療資格、リハビリ技術、トレーニング科学の知識に加え、対応力やコミュニケーションスキルも不可欠です。
特に重要なことは、以下の2点です。
- 自己都合ではなく、選手都合を第一に考える思考
- 一般の患者を治せる臨床力
子供からお年寄りまでの対応力が備わっていなければ、トップアスリートのケアは難しいです。まずは一般の患者様を治せる力をつけ、それを基にアスリートをサポートすることが大切です。
Q:SBC大生・これから入学を考える高校生へのメッセージはありますか?
A:SBC大生には「楽しんで学び、将来を明確にしてほしい」と伝えたいですね。
資格取得に向け、自分に何が不足しているかを自覚し、計画的に学びを深めることが必要です。また、「トレーナーは一つの資格・技術で良いわけではない。ありとあらゆる能力をフル活用していくことが大切」です。
特に、以下の3つをSBC在学生に求めています。
- 様々なスポーツ競技に興味を持つこと
自分の好きな競技だけでなく、他の競技にも目を向けることで、バランスの取れた視野が広がります。 - 実習で現場の先輩に近づき、アドバイスを受けること
苦労してポジションを掴んだ先輩の助言は貴重です。 - 目標を明確にし、具体的なビジョンを持って行動すること
折れない心を持ち、諦めずに進むことが学生生活の成功の鍵です。
高校生は、まずプレイヤーとしてスポーツを楽しむことです。
それが将来的にトレーナーとして活躍するための第一歩となります。トレーナーに関する情報を簡単に得られる時代なので、調べてみて、トレーナーの仕事にも興味を持ってほしいです。
Q:アスレティックトレーナー・理学療法士を目指したきっかけは?
A:この世界に入ったきっかけは、1992年バルセロナオリンピックで日本人選手の活躍を目の当たりにしたことでした。特に、陸上選手の有森さんや森下さんのメダル獲得に感動し、スポーツの世界で働くことを決意しました。
その後、本屋で2冊だけ売られていたトレーナーの本に出会い、鍼灸マッサージの資格取得が必要だと知り、学校に通い始めました。そして、アスレティックトレーナー、理学療法士と順次資格を取得し、現場で必要とされるスキルを磨いていきました。
プロフェッショナルとして常に自己研鑽し、過去の人にならないようにアップデートが必要です。
また、仲間とのネットワークが情報共有や技術の向上に重要な役割を果たしますよ。
Q:プライベートではどのようにリフレッシュされていますか?
A:5人家族で、3人の子供と2匹の猫と暮らしています。子供たちは水球や水泳をしており、親として応援することが私のリフレッシュ方法です。
Q:トレーナーとしての活動以外で、特に関心を持っている分野や趣味があれば教えてください。
A: 英語力はトレーナーとしても不可欠です。おすすめの勉強方法は、好きな映画を通じて英語力を向上させることです。特に海外の映画やSF作品が好きで、セリフを覚えることで自然と英語力が向上しますので、非常に効果的ですよ。
桑井先生は、トレーナーとしてオリンピック5期連続帯同の豊富な経験を持ちながら、常に学生やアスリートのことを第一に考え、サポートしています。先生の実績と知識から学べることは多く、これからもSBC大生が貴重な指導を受けられることは間違いありません。