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SBCジャーナル

千本松 みらい

乗り越えた姿を喜び合う、憧れの職業

在学生

理学療法学科 4年
千本松 みらいさん

#コミュニケーションスキル   #実習先  

理学療法士を知ったきっかけ

 小学校から高校までバスケットボールをずっと続けていましたが、高校2年生のときに前十字靱帯を断裂しました。夏に新チームのキャプテンになったばかりでした。これからというところでやってしまって、 ガクっと落ち込みました。それまでずっとバスケを続けてきたので、一番大事なものがなくなったショックが大きすぎて「あー、もう無理かもしれない」と、パニックになるくらいメンタルが削られました。

 それからほぼ毎日、理学療法士さんが「こうするといいよ。がんばろう」と励ましてくれました。きちんとリハビリを続け、完治まで1年近くかかるはずでしたが、7ヶ月で試合に完全復帰。「もう大丈夫だよ。全力でやってきな」と声をかけてもらいました。自分でも「ここまでやったから大丈夫」という気持ちの支えになり、不安なく最後の試合に出場できました。

大学を選んだ理由

 この大学は、実習で連携している病院・整形外科が多いと思います。授業だけでなく、 臨床実習に出たときが一番大事だと思うので、実習先が多くある環境は魅力的です。人とのコミュニケーションスキルを磨ける環境も整っています。

 元々、看護師など医療系の職業に興味がありました。リハビリを受けて初めて理学療法士という職種を知って「こういう人になりたい」と考えるようになりました。理学療法士は看護師よりも、長い期間患者さんと関わることもわかり、自分が支えてもらったように、人を支えたいなと強く思いました。

 実技の授業は、実際の現場を意識して、体を動かしながら勉強していくので、理解しやすいです。先生から「こうじゃなくてこうだよ」と直接教わり、体で覚えることができるので、入ってきやすいのだと思います。

卒業後の進路

 お世話になった理学療法士さんがいる病院に就職したいと思っています。病院に恩返ししたいと思って、それを目標にしてぶれずにやってきました。その気持ちはずっと揺るがない。今後も頑張って勉強します。

  病院に通っているときは苦しかったけど、あの経験があったからこそ、今につながっている。あのときはマイナスに考えていたけど、今はもうプラスに。 試練をもらったのかなと考えています。 あの経験があったから、このような気持ちが生まれたのかもしれません。

メッセージ

乗り越えた姿を喜び合う仕事

理学療法士は、患者の回復の過程に寄り添い、容態が回復すると、喜ぶ姿を一番近くで見られる仕事です。ありがとうの言葉が行き交う環境に身を置くことを目指せる学校です。医療と聞くと、きついと思うかもしれないけど、友だちと楽しく、臨床に近い雰囲気で学べるからすごい楽しい。専門的な知識を先生方が教えてくださるので、ほんとにいろいろな視点から学べますよ!

困っている人を見過ごせない

困っている人を見過ごせない

道を聞きたそうな人、杖をついている人、重いものを持っている高齢の方などがいたら、断られてもいいので「手伝えることはありますか」って聞いちゃうタイプです。

仕事になっても気持ちは変えたくない

仕事になっても気持ちは変えたくない

支えてもらったからこそ、支えたい。職業にしたらどうなるのかは未知数ですが、人を支えたい気持ちは持っていたいですね。

当たり前のありがたみ

当たり前のありがたみ

ケガをしたことで、 普通に足が使えたときには気が付かなかったありがたみが、しみじみと身に染みました。