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静寂を切り裂く情熱!デフリンピックの観戦
在学生
理学療法学科
入試課
#スポーツ業界 #理学療法学科
学生とともに体感した「音のない空手」が生み出す一体感
先日、日本で開催されたデフリンピックの空手競技を、教員・学生とともに観戦しました。
会場は東京武道館。
11月23日に行われた空手競技では、
- 空手形 団体:金メダル
- 空手 個人男子:金メダル
という素晴らしい結果が生まれ、会場全体が大きな感動に包まれました。
「静粛さの中、気が満ちる」—— デフリンピックならではの空間
今回の観戦で特に印象的だったのは、
拍手の音がない静寂の中で行われる競技空間です。
会場では、手話による表現や手を振る動作などで、
歓声や称賛が示されていました。
音に頼らない応援の形が、会場全体に一体感を生み出し、
デフ文化の豊かさと美しさを強く感じる光景が広がっていました。
空手競技の迫力と、競技を支える工夫
形・組手ともに、技の鋭さや動きの正確さは圧巻でした。
また、デフリンピックならではの競技運営として、
視覚的な合図を用いた装置など、さまざまな工夫が施されており、
「誰もが公平に競技できる環境づくり」の大切さを実感する機会となりました。
参加した学生の声
3年 理学療法学科 梶本さん
自分は初めて空手を生で見て、とても迫力を感じました。
組手は技が速すぎて目で追えなかったり、どの技がポイントになっているのか分からないほど攻防が激しく、とても面白かったです。
形では、迫力のあるものから、とても静かでしなやかなものまであり、流派によってここまで違うのかと驚きました。
団体形では、耳が聞こえていないにもかかわらず、非常に一体感のある動きをしており、どうすればあのような演技ができるのかが気になりました。
また、デフリンピックならではの拍手の仕方や、空手専用の装置など、普段見ることのできないものを多く知ることができ、非常に興味深い経験でした。
3年 理学療法学科 清水さん
まずは、このような観戦の機会を設けていただき、ありがとうございました。とても良い経験になりました。
私は空手の経験者ですが、耳が聞こえない中で、型も組手もこれほど丁寧かつ力強い技を繰り出していることに、強い衝撃を受けました。
空手の練習では擬音を使った指導が多いため、それが使えない環境でどのように技を習得しているのか、とても興味が湧きました。
また、試合中に審判や選手が声を出している場面もあり、私たちが当たり前だと思っていることを改めて考えさせられました。
今回の観戦を通して、選手たちがどのような工夫をしながら日々練習しているのか、また空手以外の競技ではどのような取り組みが行われているのか、デフリンピック全体にも強い関心を持つようになりました。
まとめ
今回のデフリンピック観戦は、
競技スポーツとしての空手の魅力だけでなく、
多様性を尊重し、誰もが力を発揮できる環境づくりの重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
本学では、今後も学生の視野を広げ、
医療・リハビリテーション分野に携わる専門職として必要な
「人を理解する力」を育む学びの機会を大切にしてまいります。
共に生きるとは、感じ合うこと
出来ないことが問題ではない、障がいが問題とはならない、社会全体が補い合う意識を持つことです。そのために我々、支援者がすべきことは、まず「感じ合うこと」です。
実際の出会いや対話を通してこそ深まるのです。



